歌手の森高千里さんの代表曲の1つ(後にミニモニ。もカバーした)『ロックンロール県庁所在地』の歌詞に「城下(しろした)カレイ」が登場します。
私もYouTubeで聞いてみました。確かに「城下カレイ」が登場します。
私は勉強不足だったため知りませんでしたが、日出町(ひじまち:大分県)は城下カレイで有名な町です。
城下カレイとは日出城址のすぐ下の海中に、清水の湧き出るところが二三ヶ所あり、その付近を中心に広がる海に生息するマコガレイのことだそうです。
その美味は昔から人々に広く知られており、江戸時代庶民が食すと罰せられたことから、別名「殿様魚」と呼ばれたほどの美味しさで、将軍家への献上魚でもあったようです。
さて、そんな美味しいカレイの生息する海を見渡す事の出来る日出城は江戸期、慶長七年(1602年)に日出藩初代藩主木下延俊(きのしたのぶとし:豊臣秀吉の正室・ねね(北の政所)の甥にあたりる)が築城し別名「暘谷(ようこく)城」と呼ばれています。
その名の由来は、三代藩主であった木下俊長が、中国の古書「淮南子(えなんじ)」の一説にある「日は暘谷より出でて咸池(かんち)に浴す」という言葉から引用して命名したといわれています。ちなみに「暘谷」とは「日の出づる処」という意味のようです。
現在、日出城址には小学校が建っており、石垣の残るその周りは公園となっています。日出城址の隣には中学校が有るのですが、私が日出城址に訪れたのは放課後の部活動の時間だったため、中学生が石垣の下でランニングをしていました。
すれ違う度に息を切らせながら「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。
見知らぬ土地で元気よく挨拶をしてくれた事により日出町の記憶は深く刻まれる事になりました。挨拶の大切さを改めて教えて頂きました。
写真=日出城址の石垣下から別府湾を写した写真です。城下カレイはいるのかな?
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