文武両道を実行しているお寺

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07.04-031 小布施(岩松院)

戦国の乱世を生きた武将・福島正則(ふくしままさのり)。

豊臣秀吉の重臣として賤ケ岳の戦いでは「七本槍」の一番槍・一番首として活躍。

関ヶ原の合戦では徳川家康方につき勇名をはせ、安芸・備後(現広島県)49万8千石を与えられた。

しかしその後、広島城の修築において幕府に罪を問われ信越地方(4万5千石)に国替えさせられた。

この地で晩年を過ごした勇猛果敢な武将は現在、岩松院(がんしょういん:長野県上高井郡小布施町)にひっそりと眠っています。

人生の浮き沈みの儚なさを福島正則が教えてくれているように思えます。

さて、話は変わりますが、日本人で小林一茶、葛飾北斎の名を知らない人はまずいないでしょう。

岩松院は、この二人の有名人ゆかりのお寺でもあります!

文化13年(1816)4月20日、小林一茶はこの寺を訪れた際に「やせ蛙まけるな一茶これにあり」の句を読みました。その蛙合戦の池があります。

本堂の天井には色鮮やかな鳳凰が舞っています。この「大鳳凰図」は葛飾北斎の作とされており、驚く事に160年以上塗り替えは1度もしていないとの事です。

鳳凰の鋭い目はどこから見てもこちらを見据えているように見え八方睨みの鳳凰ともいわれています。

戦国武将、文化人にゆかりのある岩松院は文武両道を実行している模範解答のようなお寺と言えるかも?

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