開田高原の「木曽馬の里」で人懐こい木曽馬に触れましょう!

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木曽馬の里

雄大な御嶽山の裾野に広がりを見せる連続した平坦な土地は標高1,100m〜1,300mに位置する開田高原(かいだこうげん:長野県木曽郡木曽町)です。

そこは真夏でも涼しく、のどかな景色が気持ちを和ませてくれます。更に人懐こい動物がその景色に呼応するかのように心を癒してくれます。

木曽馬です。

01 木曽馬の里_木曽馬

木曽馬の平均体高(肩までの高さ)は雄で136cm雌が133cm。体重350kg〜420kgと言う小柄な馬です。

この小柄で温厚な性格を持つ木曽馬は木曽地域を中心に飼育されている日本在来種の馬であり開田高原は古くから木曽馬の主産地でした。

開田高原には1900体をこえる石造物があり、その内の1241体が馬頭観音だそうです。これだけの数が一つのエリアに集中するのは開田高原だけのようです。

馬頭観音は馬が飼われた時代の名残です。それだけこの土地では木曽馬を大切に扱って来たと言う証でしょう。

その木曽馬に触れることの出来る場所が「木曽馬の里」です!

02 木曽馬の里

03 木曽馬の里

04 木曽馬の里離れた場所で草を食んでいても人が呼べば近くに寄って来ます。

05 木曽馬の里_木曽馬

06 木曽馬の里_木曽馬

07 木曽馬の里_木曽馬なんとも愛らしい姿ですね。

木曽馬の起源は諸説あるようですが紀元前1世紀に漢で改良された「蒙古草原馬」が2~3世紀に朝鮮半島を経由して渡来。それが木曽地域で飼育されるようになったと言うのが定説とされています。

明治時代には山間地農耕馬として需要が高まり飼育頭数は 7,000頭に達していたそうです。

しかし、その後減少への道を辿ります。

明治以降、日本は国策として軍馬の強化に力を入れ馬格の大きい外来馬との交配による大型化を進めました。

それを促す為に1901年(明治34年)に「馬匹去勢法」が定められ種雄馬及び将来の種雄馬候補以外の雄馬は全て去勢される事になりました。これが後に木曽馬にとって最悪の事態を招きます。

第二次世界大戦へと向かう中、小柄な木曽馬は軍馬には向いていない為、大型の外国馬との交配が進められました。そのような過程の中で木曽系種雄馬の廃止が決まり純血木曽馬の絶滅がほぼ決定的なものとなりました。

ところが戦後、武水別神社(たけみずわけじんじゃ:千曲市)の神馬「神明号」が去勢処分から逃れている純血の木曽馬であると言うことが判明します。

そこで、神明号を譲り受け、木曽の農家に残っていた純血木曽馬の雌馬「鹿山号」と交配することにより1951年木曽馬の復活の1頭目となる「第3春山号」が誕生しました!

その後、木曽馬保存会による系統維持の努力により現在全国で160頭近くの木曽馬が生息するに至っています。

木曽馬は人間の身勝手な都合で生存の継続を左右されてしまいました。二度とこのような事を起こさせない事を私達は強く認識していかなければなりません。

08 木曽馬の里_木曽馬

ところで平安時代末期、源氏と平家が主権を争う中、木曽で挙兵した源義仲(みなもとのよしなか:別称木曽義仲)は千騎あるいは二千騎とも言わる騎馬隊と共に京へ攻めのぼり一時京の町を制圧しました。この時の馬は木曽馬だったとされています。

ちなみに木曽馬復活の起点となった武水別神社は古くから武門の崇敬を受けて来た神社でもあり、義仲(よしなか)もここで戦勝祈願し横田河原(篠ノ井)の合戦で越後から攻めてきた平家の6万の軍勢を2,000余りの騎馬で打ち破ったと伝えられています。

偶然なのか必然なのか義仲の木曽馬に対する思いが木曽馬復活の奇跡につながったのかもしれませんね。

このように木曽馬は平安時代から江戸時代にかけてその温厚な性格とは対極的とも言える武士の馬として使用されて来ました。

ところが黒沢明監督作品をはじめ、日本の映画やテレビの時代劇ではサラブレッド種など背の高い外来の大型馬が使用されています。

木曽馬が武士の馬の主流だったならば映画などの撮影において当時の様子を忠実に描写する為には木曽馬を使用すべきかもしれません。

でも、もし撮影で小柄な木曽馬の騎馬隊が激突するシーンを想像すると少々拍子抜けしてしまう感は否めませんよね。

しかしそれは騎馬に跨がる武士の体格を現代人の体格と同じとして想像しているからではないでしょうか?

日本人男性の平均身長の推移を調べてみると以下のようになっていました。

鎌倉時代=159cm

室町時代=157cm

江戸時代前期=155cm

江戸時代後期=156cm

如何でしょうか?

室町時代〜江戸時代前期の間にある戦国時代は156cmくらいだった事になります。この身長ならば小柄な木曽馬に乗ったとしても様になるのではないでしょうか?

ちなみにサラブレットの体高は160cm〜170cm。体重は450~500kgとなっています。

現代の日本人の平均身長は171cmと言う事ですから辻褄が合いますね(^^)

物事を測るとき一点に集中する事も大事ですが周りの状況と照らし合わせる事も必要と言う事ですね。

さあ、これで木曽馬に対する知識が充分整いました。木曽馬の里では見学はもちろんの事、乗馬体験も出来ます。

09 木曽馬の里_木曽馬

温厚で人懐こい木曽馬に会いに木曽馬の里へ行きましょう!

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