伊勢神宮(三重県伊勢市)は外宮(げくう)と呼ばれる天照大神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神様・豊受大神(とようけのおおみかみ)をお祀りする豊受大神宮(とようけだいじんぐう)と内宮(ないくう)と呼ばれ皇室のご祖神・天照大神をお祀りする皇大神宮(こうたいじんぐう)を中心として14所の別宮(べつぐう)、43所の摂社(せっしゃ)、24所の末社(まっしゃ)、42所の所管社(しょかんしゃ)から成ります。
さて、伊勢と言えば「赤福餅」「伊勢うどん」が有名ですね。お伊勢参りの際はこれらの名物にもトライしてみたいものです。
伊勢神宮への参拝は外宮→内宮で廻るのが正式なルートです。内宮へ続く参道は「おはらい町通り」と呼ばれ古い街並みが再現され参拝客で賑わっています。この通りには赤福餅の本店があります。
ここで耳よりな情報!
赤福本店さんの筋向いに第三銀行さんのATMが有ります。ここのATMは、なんと「おみくじATM」です。ATM利用明細表の裏面におみくじが付いており、大吉がでたら赤福本店さんで赤福餅3個と交換してくれます!
ちょっとした工夫を加える事で楽しみが増すと言う事ですね。
伊勢神宮は本年(2013年)10月1日に20年に1度の神宮式年遷宮が行われました。
式年遷宮は、飛鳥時代に天武天皇が定め、持統天皇の即位中の690年(持統天皇4年)に第1回が行われました。その後、戦国時代の120年以上に及ぶ中断や幾度かの延期などはありましたが、1993年(平成5年)の第61回式年遷宮まで、およそ1300年にわたって行われています。
伊勢神宮と同時代に建てられた法隆寺(奈良県)の西院伽藍は世界最古の木造建築物です。このことは伊勢神宮も当時の建築技術を用いれば現在に残る建築物として存在する事は可能だった事を意味します。つまり、式年遷宮は建物の老朽化による修理が目的ではないと言う事になります。
ではなぜ遷宮を行うのか?これに関しては記録が無い為に未だ不明だそうです。また、20年ごとに行われる理由に関しても確たる記録が無い為不明だそうです。
推測される理由の一つに以下のような説があります。
『神道の精神は常に新たに清浄であることを求めます。建物が使用可能の状態であっても、老朽化することは汚れ(ケガレ。気枯れ)ることであり、神の生命力を衰えさせることにつながります。これを避ける為、建物を新しくして、神の生命力を蘇らせ、活性化することを目的としている。
そして、耐用年数という意味ではなく、神道の宗教的な意味における「清浄さ」を保つ限度が、20年程度である為、20年と言う期間が定められた。』
「イヤシロチ」「ケガレチ」と言う言葉があります。
イヤシロチとは、簡単に言えば、すべてのものを、癒し、健全にする力を持っている場のこと。ケガレチとは、穢れた土地、汚染された土地のことで、風水学的には、自然界のマイナス現象が集約する場所。
要するにイヤシロチとは今風に言えばパワースポットと言う事ですね。式年遷宮はイヤシロチを維持する為に行われているのかもしれませんね?
赤福餅、伊勢うどんなどを楽しみながらイヤシロチの伊勢神宮へ参拝に行きましょう!