表門から入る際に、まず最初に目に入るのが住宅地のすぐ横まで迫る堂々とした石垣です。
松阪城跡は石垣しか残っていませんが天守閣がそびえ立つ当時の姿を見たくなるほど立派な石垣です。
石垣はお城の基礎。基礎がいかに大事かを語りかけられているような気がします。
松坂城を築城したのは蒲生氏郷(がもううじさと)。
氏郷は戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、後半生は豊臣秀吉に仕え秀吉の天下取りの一躍を担っています。
氏郷は最初、伊勢国12万3千石を与えられ松ヶ島城に入城したが伊勢湾に面していることから城下町の発展性が無いと考え、1588年(天正16年)に現在の位置(三重県松阪市)に松阪城を築城しました。
ところで、松阪と言えば松阪牛が有名ですね。
松阪牛は江戸時代には、農耕用の役牛(えきうし:耕作や運搬などに使う牛)として但馬(たじま)国(兵庫県但馬地方)の雌牛(但馬牛)を飼育していたものが明治に入ってから西洋文化の影響で食肉用として転用されていったのが始まりです。
そして現在では但馬牛の他、半数近くが石垣島(沖縄県)で生まれた石垣牛が生育され松阪牛となっているようです。
松阪城の立派な石垣を目指して石垣島から石垣牛が集まって来たのでしょうか?