斎藤道三は「ひるがの高原」まで行商に行ったのだろうか?

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ひるがの高原(岐阜県郡上市)は標高900mに位置する高原地帯。春はミズバショウを始め多彩な花が咲きそろい、夏は避暑地としてアウトドアが盛り上がる。秋は大日岳が紅葉に染まり、冬はウィンターリゾートとしてスキーヤー、スノーボーダーが訪れる。四季折々の楽しみが待ってます。

ひるがの高原が位置する飛騨地方には荏胡麻豆腐と呼ばれる精進料理があります。

荏胡麻はシソ科の一年草で青紫蘇(あおじそ)とは同種の変種であり、非常に良質な油性分に富んだ、栄養価の高い植物とのことです。

僧侶から美濃(岐阜県南部)を治める戦国大名に成りあがった斎藤道三(さいとうどうさん)は娘・濃姫(のうひめ)を織田信長の正室として嫁がせたことでも有名です。若き日の道三は油を売り財を成したと言われていますが、その油は荏胡麻の油だったようです。

道三の商法は「油を注ぐときに漏斗(ろうと)を使わず、一文銭の穴に通してみせます

。油がこぼれたらお代は頂きません」といって油を注ぐ一種のパフォーマンスを見せるというものだったそうです。

ある日、油を買った土岐家の矢野という武士から「あなたの油売りの技は素晴らしいが、所詮商人の技だろう。この力を武芸に注げば立派な武士になれるだろうが、惜しいことだ」と言われ、一念発起して商売をやめ、槍と鉄砲の稽古をして武芸の達人になったということです。

この話が真実かどうかは定かではあ

りませんが「一芸に秀でる者は多芸に通ず」とはまさ

にこの事ではないでしょうか?

斎藤道三は行商の際にひるがの高原にも足を運んだことがあるのでしょうか?

風光明媚なひるがの高原の景色と戦国大名は何となくミスマッチな感もありますが、荏胡麻豆腐を食べながら斎藤道三も見たかもしれない風景を楽しむのも趣があるかも知れませんね。

写真=「ひるがの高原牧歌の里」の春の風景

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