鹿児島県の桜島は鹿児島そのものだった?

このエントリーをはてなブックマークに追加

火口から昇り、やがて雲と同化している白い煙。溶岩によって造られた独特な景観。地球が生きている事を身近に感じる事の出来る場所。

鹿児島県の桜島です!↑桜島↑有村溶岩展望所からの景観

桜島は2万6,000年前に海底火山の噴火により誕生した日本の火山の中では比較的新しい火山です。

現在も火山活動を続けている桜島。過去に幾度となく噴火を繰り返していますが、その中で「桜島三大噴火」と呼ばれる噴火があります。

1471年の「文明大噴火」、1779年の「安永大噴火」、1914年の「大正大噴火」です。

特に大正大噴火ではこれまで海峡によって隔てられていた桜島が大隅半島と陸続きになりました。

この時の凄まじさを実感出来る場所があります。それが桜島の東側にある黒神神社(くろかみじんじゃ)の埋没鳥居です。

3mある鳥居の2mが火山灰の下に埋れてしまっています。当時、黒神地区では687戸が火山灰の下に埋没したと言う事です。↑黒神神社_埋没鳥居↑黒神神社_本殿

時には甚大な被害をもたらす桜島の火山灰ですが、この火山灰の土壌から生まれたものもあります。

桜島大根」「桜島小みかん」「びわ」などの特産品です。↑桜島大根(出典:ウィキペディア)↑桜島小みかん(出典:ウィキペディア)↑びわ

桜島の土壌がどれだけ凄いのか?

桜島大根はギネスブックに世界一大きい大根として認定されています。つまり、世界一大きい大根が育つほど優れた土壌と言う事になります。

しかし、興味深い事に火山灰の土壌だけで、こんな大きな大根が育つということは「遺伝学会の不思議」とされ、世界中の遺伝学者から注目を集めているようです。

面白いですね(^^)

ちなみに桜島大根の起源は明確になっていないとの事ですが、1709年の「大和本草」に薩摩大根の名前が記載されている。また、1804年の「成形図説」には桜島大根の名前で写生図が記載されている事から江戸時代には存在していた事が窺えます。↑桜島大根の漬物

ところで桜島大根が世界一大きい大根なら、桜島小みかんも負けてはいません。

なぜなら、桜島小みかんは世界一小さいみかんとしてギネスブックに認定されているからです。

こちらは火山灰の土壌だから大きく育たないと言い訳できそうですね(^^;

桜島小みかんの起源は肥後国八代(現熊本県八代市)の高田みかんがというのが有力な説です。

さて、桜島大根、桜島小みかんなど、桜島の文字を持つ特産品ですが、そもそも桜島と呼ばれるようになったのは何故なのでしょうか?

それには色々な説があります。

例えば、島内に木花咲耶姫命(このはなのさくやびめ)を祀る五社大明神があり島を咲耶島と呼んでいたが、いつしか転訛して桜島となった。

あるいは、10世紀中頃に大隅守を勤めた桜島忠信(さくらじまのただのぶ)の名に由来する。

もしくは、噴火により海面に一葉の桜の花が浮かんで桜島ができたという伝説に由来する。

などです。

どれが本当の理由かはわかりませんが、いずれにしても現在は桜島と呼ばれているわけですが、桜島と呼ばれる前は別の名前で呼ばれていた可能性があるようです。

それが鹿児島です!

こちらも推測の域を脱していないのですが鹿児島の語源にも色々な説があります。

どんな説があるのか、いくつか見てみましょう。

まずは、桜島は活火山である事から火の神様である「カグツチ」から来ていると言うものです。カグツチは古事記では「火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)」として、日本書紀では「軻遇突智(かぐつち)」として表記されており、迦具や軻遇が転訛して鹿児となったと言う説。

ちなみに、古事記には「天之真鹿兒矢(あめのまかこや)」、日本書紀には「天鹿兒弓(あまのかごゆみ)・天真鹿兒矢(あまのまかごや)」と言うように鹿兒(鹿児)の文字も存在するようです。もしかした、上記のような説に出て来る「カゴ」と言う表現に「鹿児」の文字が引用されるようになったかもしれないと言う事です。

次に、「カゴ」は崖という意味で、四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と呼ばれていたと言う説。

もう一つ、「神籠もる島」から鹿児島になったと言う説。

などなどです。

この他にも色々な説がありますが、いずれにしても桜島がかつては鹿児島と呼ばれていた可能性を完全に否定する事は難しそうですね。

「鹿児島と聞いたら何を思い浮かべますか?」と言う質問を投げかけたら「桜島」と答える人は多くいるのではないでしょうか?

1914年の「大正大噴火」で桜島は陸続きとなり、鹿児島と切っても切れないものとなりました。↑桜島

鹿児島の方が実際にどのように思っているかは分かりませんが、桜島は良くも悪くも鹿児島になくてはならない存在ではないでしょうか?

桜島は時には災害をもたらしますが、一方では鹿児島を代表する観光地でもあり特産品も生み出しています。

何かのきっかけで切っても切れない縁を持つ事は往々にしてあるでしょう。その縁は良いことばかりでなく、時には邪魔になる事もあるかもしれません。

そんな時は可能であれば鹿児島に訪れてみては如何でしょうか?

雄大な桜島の景観が何か解決のヒントを与えてくれるかもしれません。

そうでなくても鹿児島に行く機会があれば是非、桜島に足を運んで見て下さい!

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加