鮭との関わりを後世に伝えましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加

千歳さけのふるさと館

本物の川がまるごと水槽に!

このような造りの水族館を初めて見たのでビックリ!

「千歳サケのふるさと館」では千歳川の川底を一つの水槽のようにして直接見れるように工夫されています。館内の一部が地下になっており、そこに添えつけられた窓から千歳川を覗けれるといった具合です。

鮭の産卵シーズンには遡上してきた鮭を間近で見る事が出来ます!

日本人にとって欠かせない鮭。その記録は古くから残されています。

広義には地方の風土・産物・伝説などの文物を記した郷土誌のことを「風土記」と言います。正式名称ではありませんが狭義には奈良時代に国ごとに記録編纂して天皇に献上させた報告書の事を他の風土記と区別して「古風土記」と呼ぶそうです。

古風土記は写本として5つが現存し、その中の「常陸国(現茨城県)風土記(ひたちのくにふどき)」「出雲国(現鳥取県)風土記(いずものくにふどき)」「肥後国(現熊本県)風土記(ひごのくにふどき)」などには鮭に関する記録が残っているようです。

また、平安時代中期に編纂された法律の細かい実施細則をまとめた「延喜式(えんぎしき)」の中には諸国から収められた租税の中に、サケを貢物として納める国々が列記してあるそうです。

鮭と聞くと北海道と言うイメージが強いのですが、本州中部から西部・九州の日本海側や一部太平洋側(ちなみに南限は太平洋側が利根川、日本海側では福岡県あたりまで)の川でも産卵するそうです。江戸時代の漁場は本州の日本海岸・銚子(現千葉県)以北の太平洋岸の河川が主要漁場だったそうです。

鮭のおにぎり、美味しいですよね!鮭は日本の食文化の一つにもなっています。古くから日本の文献に登場する鮭。今後も全国に鮭の記録が残るようにする為には鮭が遡上するきれいな川が必要です。後世にきれいな川を残し日本の食文化を伝承して行きましょう!

『千歳さけのふるさと館』は千歳空港から車で15分もあれば行けれる距離に位置しています。千歳空港を利用の場合は気軽に寄ることが出来るので時間があれば立ち寄って見て下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加