なんとイギリスで徳川家康の像をあしらった硬貨が発行されました!
徳川家康の像が入った硬貨は世界初。なぜイギリスで???
皆さん「東インド会社」をご存じですか?
そうです、日本史に出て来るあの東インド会社です。
東インド会社は、17世紀初頭ヨーロッパ各国でアジア地域との貿易独占権を与えられ設立された特権的な会社であり、イギリス東インド会社、オランダ東インド会社、スウェーデン東インド会社、デンマーク東インド会社、フランス東インド会社があります。ちなみにオランダ東インド会社は世界初の株式会社となります。
1613年、当時の英国王ジェームズ1世から江戸幕府への親書などを託されたイギリス東インド会社の船が長崎県平戸市に到着しました。これが日英交流の始まりとなります。
そして今年2013年は日英交流が始まって400年。それを記念して記念硬貨が発行されたと言う事です。記念硬貨の発行日は9月8日。9月8日は英国の使節団代表が徳川家康と面会した日に当たるそうです。
記念硬貨の詳細は次の通り。
24金製の50ペンス硬貨と銀製の5ペンス硬貨の2種類。
価格は金貨が755ポンド(約117,000円)、銀貨が59ポンド95ペンス(約9,300円)。
デザインは片面にエリザベス女王の横顔、もう片面に東インド会社の船を背景にしてジェームズ1世と家康の像が入っています。
各400枚の限定発売ですが発売初日から100枚ほど売れたと言う人気ぶりだそうです。
ところで、今回硬貨を発行したのは東インド会社だそうです。
え?東インド会社って今もあるの?って思いませんでした?
調べてみたところ、2010年にインド人実業家がイギリス大蔵省に対し「東インド会社(East India Company)」の名称と商標の使用許可を出願し、これが許可されたため、東インド会社は135年ぶりに企業名として復活したと言う事でした。新「東インド会社」はロンドンに店舗を構え、輸入食品や宝飾品の販売を行なっているそうです。
さて、せっかくですので今後イギリスへ行かれる方の為に、簡単にイギリスの通貨についてご説明させて頂きます。
硬貨は1ペンス、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンド
紙幣は5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンド
が存在します。100ペンスで1ポンドになります。1円が100枚で100円と言った感覚です。
硬貨は日本より種類が多いので最初に戸惑うかもしれません。予め予習しておいた方が良いかも。
1ポンドは日本の100円硬貨を2枚重ねたくらいの厚みがありますので、あまり持ち過ぎるとかさばってしまい財布がパンパンになって重たくなりますからご注意を(笑)
また、50ポンド札は殆ど流通していません。理由は偽札が出回っているからです。ですから何か買い物をした時に50ポンド札を出すと店員さんから嫌がられます。場合によっては受け取ってもらえない事もあります(^^;
存在しているのに流通していないと言うのも変な話ですね(笑)
イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4ヶ国から成る国です。スコットランドまで足を延ばす方はスコットランドで両替しない方が良いかも。
スコットランドでは独自に紙幣を発行していますがイングランドでこの紙幣を使おうとすると嫌がられる場合があります(^^;
日本へ持って帰っても換金してくれません。この他、北アイルランド、マン島でも独自の紙幣を発行していますのでご注意を。
何だか注意事項ばかりになってしまいましたね(笑)
とは言え、イギリスの通貨を通して信頼性・効率性・簡易性の重要さを改めて感じました。
それでは、そんな通貨を携えて東インド会社のあるロンドンへ!
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