いつの時代も大切にされ続ける海上の神殿

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厳島神社

賞に例えるなら名誉ある賞を欲しいままに獲得している宮島と厳島神社(広島県廿日市市)!

●松島(宮城県)、天橋立(京都府)に並ぶ日本三景の一つ
●厳島神社の平舞台は四天王寺(大阪府)の石舞台、住吉大社(大阪府)の石舞台に並ぶ日本三舞台の一つ
●海上に立つ高さ16mの大鳥居は春日大社(奈良県)、気比神宮(福井県)の大鳥居に並ぶ日本三大鳥居の1つ
●平成8年(1996年)12月にユネスコの世界文化遺産に登録されている
●全国に約500社ある厳島神社の総本社

あらゆる賞を総なめと言ったところですね(^^)

さて、厳島神社の歴史です。

推古天皇元年(593年)、この地方の有力豪族・佐伯鞍職(さえきのくらもと)が創建したのが始まりとされています。

平安時代後期の仁安3年(1168年)、平清盛により現在のような回廊で結ばれた海上社殿が造営されました。

鎌倉時代から戦国時代にかけて世の中が不安定になると衰退した時期もありましたが、弘治元年(1555年)、厳島の合戦で勝利を収めた毛利元就が厳島を含む一帯を支配下に置き庇護したことにより再び隆盛しました。

天下を目前にした豊臣秀吉も九州遠征の途上で参拝し、大経堂(現 千畳閣)の造営を行なっています。

そして現代ではグローバル化が進み?平成21年(2009年)宮島のある廿日市市(はつかいちし)とフランスのモン・サン=ミッシェルが観光友好都市提携を結びました。

1000年以上に渡り日本の名だたる武将に支えられて来たわけですね。時代が変わろうが、人が代わろうが、はたまた日本人であろうがなかろうが本当に美しく重要なものは一貫して大切にされると言う事ですね。

ところで、モン・サン=ミッシェルと宮島は、海に浮かぶ世界遺産であること、信仰の聖地として1000年以上の歴史があること、それぞれの国を代表する観光地であることなど、大きな共通点がある事から友好都市として提携されました。

モン・サン=ミッシェルの写真です↓

厳島神社の特徴はなんと言っても海上にダイナミックに建てられた神秘的な神殿!それは潮の満ち引きによって全く別の顔を見せます。

なぜ海上に建てられたのでしょうか?

厳島の名は「神に斎く(いつく = 仕える)島」に由来するそうです。つまり島全体が神様と言うわけです。神様を傷つけるわけにはいきません。そのような理由から陸上は控えられ海上に建てられたと言う事です。ただ、この理由は諸説ある中の一つであり、完全には解明されていないようです。

以上のような理由から海上に建てられた厳島神社ですが何か特殊な建築技法が使用されているわけではないようです。ちなみに大鳥居は根元は海底深く埋められているわけではなく、自分の重みだけで建っているそうです。

海上に建てられた事による工夫について強いて言うならば回廊の板と板の間に隙間が有る事でしょうか。隙間が有る事により台風や異常潮位の時に潮水を隙間から逃がして社殿を守る役割を果たしています。

この板ですが柱と柱の間に8枚ずつ並べられています。実はこの8と言う数字が厳島神社ではキーとなっています。

●回廊の柱と柱の間は8尺(約2.4m)
●回廊の柱の数は108本
●社殿の釣り灯篭・参道の石灯篭は各108個
●火焼先(ひたさき=社殿で海側に一番突き出した部分)から大鳥居まで88間(約158m)
●本殿から大鳥居まで108間(約194m)

八は末広がりで縁起の良い数字。また、かつての神仏習合の名残(例えば除夜の鐘では108回打つ)から8と言う数字にこだわったのでしょう。

縁起の集約された神社ですね。

ちなみに私は20年ぶりくらいにおみくじを引いたら、なんと「凶」が出てしまいました(ガーン)
でもプラス発想で今回がどん底と思えば後は昇るだけ。これはこれで縁起のいい事ですよね(^^;)

【English WEB】

http://japan-history-travel.net/?p=5067

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