話題豊富な「安芸の小京都」竹原

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竹原

「安芸の小京都」と呼ばれる竹原市(広島県)。

町並保存地区は都市景観100選の一つに選定されています。

竹原は小京都のイメージとは異なる話題も持ち合わせています。どんな話題でしょうか?竹原の歴史と併せて紹介したいと思います。

瀬戸内海に面したこの町は古くから瀬戸内の交通の要衝として発展して来ました。

墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)、荘園(しょうえん)。歴史の教科書で習いましたよね。少しだけ復習をしたいと思います。

墾田永年私財法は奈良時代中期の天平15年(743年)、聖武(しょうむ)天皇の治世に発布された勅(ちょく:天皇の名による命令)であり、自分で新しく開墾した耕地である墾田の永年私財化を認める法令です。この法令は荘園発生の基礎となります。

荘園(しょうえん)は、公的支配を受けない、あるいは公的支配を極力制限した一定規模以上の私的所有・経営の土地の事を指します。

要するに、自分で切り開いた土地は自分のものと言う事ですね(^^;

竹原は墾田永年私財法により平安時代に京都・下鴨神社の荘園地として開墾されたのが最初とされています。

室町時代には毛利元就(もうりもとなり)の三男・隆景(たかがげ:小早川家に養子に入り小早川隆景となる)が幼少期を過ごしています。隆景は元就から「三本の矢の教え」を受け毛利氏の体制を支えた1人ですね。

その後、江戸後期には「塩田」と「酒造」により発展し、特に塩においては当時広島県の80%のシェアを誇っていたそうです。

酒造においては「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝(たけつるまさたか)が竹原の出身です。町並保存地区には政孝の生家が小笹屋酒の資料館として開放されており、代々伝わる酒器や酒造りの道具など約50点が展示されています。

余談ですが、私は小笹屋酒の資料館が休館だった事もあり、写真も撮らず、ほとんど見ずに素通りしてしまいました。ここがニッカウヰスキーの創業者の生家である事は後から知りました。知っていれば例え休館でも、外観でけはもっと真剣に見たのに、、、後悔先に立たず。下調べの重要さを改めて痛感しました(ToT)

塩と酒が発展したこの頃、幕末の志士に多くの影響を与えた「日本外史」の著者であり儒学者である頼山陽(らいさんよう)が活躍していました。その山陽の祖父・頼惟清(らいこれすが)の旧宅が町並保存地区にあります。

ちなみに頼惟清旧宅のすぐ近くに胡堂(えびすどう)は映画「時をかける少女」(1983年)の舞台となっています。映画ファンの方なら一度は訪れて見たいスポットではないでしょうか。

映画と来たら音楽でしょうか。ロックミュージシャンの「ハマショウ」こと浜田省吾さんが竹原市の出身者として活躍しています。

歴史あり、塩あり、ウィスキーあり、映画あり、ロックあり。こうして見ると竹原はオールラウンドの町ですね(^^)

竹原の町並保存地区にはここでは紹介出来ない見どころがまだまだあります。歴史情緒の漂う町並とはイメージの異なるウィスキーとロックの有名人を出した竹原の町を散策しましょう!

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