ポルトガル紀行6(海外に渡った日本の工芸品)

このエントリーをはてなブックマークに追加

2009.05.05-007 Portugal (Lisbon_Museu Nacional de Arte Antiga) リスボン_国立古美術館

パン=pao
コップ=copo
ボタン=botao
タバコ=tabaco
シャボン=sabao

これらは全てポルトガル語に起源を持ちます。

その一方でポルトガル語になった日本語もあります。

ポルトガル語のcatanaは刀、biomboは屏風。

さて、biombo(屏風)ですがその色彩や表現が美術品として高く評価され、南蛮貿易で輸出品として多くの品が海を越えヨーロッパへと渡りました。

biombo(屏風)には長崎の街を歩くポルトガル人らが描かれたものなどがありこれらは南蛮屏風と呼ばれ、当時の風俗を知ることが出来る貴重な資料となっています。

リスボンの横を流れるテージョ川沿いの高台に17世紀にたてられたジェネラス・ヴェルデス(緑の窓)宮殿を改装して設立された国立古美術館があり、ここに狩野派の手により描かれた南蛮屏風が展示されています。

西洋の宮殿を改装して設立された美術館に桃山文化最高傑作の日本の美が400年以上の時を経て堂々と展示されている。日本人としては嬉しい光景でした。

このエントリーをはてなブックマークに追加