ライオン、虎、ゾウ、サイなどなど、富士サファリパーク(静岡県裾野市)には動物園では金網越しにしか見る事の出来ない動物を間近で見る事が出来ます。
迫力満点!子供から大人まで、老若男女楽しむ事が出来ます。
現代では日本に生息しない動物をこのようにして見る事が可能となっていますが昔の日本人は見る事が出来ませんでした。
復元工事が一部完了して今年(2013年)5月にオープンした名古屋城本丸御殿には虎と豹が描かれた障壁画があります。
当時、江戸時代の絵師達は中国から伝わった絵画を基にこれらの動物を描いたそうです。実際の虎と豹を見た事のない当時の人達は豹を虎の雌だと思っていたようです(笑)
さて、動物と日本史と言えば江戸幕府第5代将軍徳川綱吉が制定した「生類憐みの令」を思い浮かべる人も少なくはないと思います。
この法令、一般的には「苛烈な悪法」「天下の悪法」と認識されており、これによって綱吉の評価は低くなっています。
しかし、最近では調査結果などから見直し論が起きており、再評価する動きも出て来ているようです。
例えば、現代社会においても「動物愛護法」などが存在していますが、この法律に対して、大きな社会問題となる程、過激な反対意見は出ていません。
当時の習慣や考え方からすると「生類憐みの令」もそれほど叩かれるものではなかったのかも知れません。
本当はどちらが正しい史実なのかは別にして、物事は見方の角度を変える事で全く正反対になってしまうと言う事の例えのように思います。
富士サファリパークへ行かれる方は、このように歴史と絡めた視点で周ると新しい発見があるかも?
余談:
私が現地に到着したのは13:00頃でした。自分の車のバンパーが動物にかじられたら嫌だったので(笑)パーク内を周るバスに乗ろうと思ったのですが、16:00まで満席と言う事でバスを諦めました。最後、アメリカバイソンが車の前を小走りで横切った時は、少しあせりましたが無事周る事が出来ました。
シーズンなどによってバスの混み具合は異なるのかもしれませんが、ライオンにタイヤをかじられたくない人(笑)は早めに言った方が良いかも?