競馬場で学ぶ日本人と馬との長い歴史

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「でかいな~」

帯広競馬場(北海道帯広市)で「ばんえい馬(ばん馬)(ばん馬:車をひかせる馬)」を見た時に思わず口にしてしまいました。

通常、競馬で走っている馬はサラブレッド系種などの「軽種馬」ですが、帯広競馬場では、ばんえい馬(重種馬)が走っています。

帯広競馬場で繰り広げられる競馬は、ばんえい競争と呼ばれ、競走馬がそりを曳きながら力や速さなどを競うものです。

このばんえい競争は日本国内の公営競技(地方競馬)としては帯広市が主催するのみで、世界的にみても唯一となる形態の競馬だそうです。

つまり世界で帯広でしか見れない競馬です。私は開催日に訪問出来なかったのですが、帯広を訪れる際は、ばんえい競争開催日を狙って行くのが良いかもしれません。多分迫力満点でしょう。

ただ、競馬は開催されなくても、競馬場に併設されるふれあい動物園で、ばんえい馬に触れる事は出来ますし、観客席に入る事は可能です。開催日に行けない方は雰囲気だけでも味わって下さい。

さて馬は昔から人の生活とは切り離す事が出来ない動物でした。

古くは古墳時代に役人が地方を行き来する為の交通手段として使い、やがて貴族や豪族の間で乗馬が一般化し、その後、武術として発展する一方、五穀豊穣を祈る神事や貴族のスポーツとして発達して来ました。

日本における競馬の起源はどうだったのでしょうか?

奈良時代、宮廷で五穀豊穣を祈る五月五日の節会(せちえ)の儀式のあと「競馬(うまくらべ)」が行われた事が「日本書記」に出ているそうです。これが記録にでて来る競馬の最初のものだそうです。

一方、洋式競馬が日本で一番最初に開催されたのは文久元年(1861年)横浜に住んでいたイギリス人達が円形の馬場を作り横浜レースクラブを組織して年2回の競馬を行ったのが最初だそうです。

そして、明治13年(1880年)6月9日の根岸競馬3日第6レースに最初の天皇賞が贈られ、当時の在日外国人達に「ザ・ミカド・レース」として喜ばれたようです。

ちなみに、この時の天皇賞がスポーツ界最初の天皇賞だといわれているそうです。

人と馬との関わり合いは以上のように大変長い歴史を持っています。馬と触れ合うと心が癒されます。これからも人と馬との良き関係を継続して行きましょう。

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